ルアーデザインの世界

ルアー開発を現在リードする世界的天才デザイナーは、最先端テクノロジーを駆使して理想的なモデルを常に具現化しファイナライズできる加藤誠司、圧倒的パフォーマンスでトーナメントシーンのTOPを10年以上駆け抜けながら世界で最高のスイムアクションを徹底的なトーナメントフィッシングテクニックと共に現実化させることができる今江克隆、カリスマティックな形状デザインと共に独創的かつ多くの夢と理想を創造させてくれる世界観を商品化することができる伊東由紀。関西屈指の魚類学研究部出身のキテレツデザイナー小川健太郎、ソルトウオーターのシーンにて数々の必須アイテムを生み出してきた???や森田大、全米のトーナメントシーンを熟知し、アクション、サイズ、などと絶妙なマーケティングコンセプトを客観視しながら製品開発を遂行することができる並木敏成、技術立国日本が世の中に送り出した開発者達は、みな偉大な研究者達ばかりだ。日本のバス創世記の加藤誠司の作り上げた商品群は、どれも周りに夢と感動を与えた。全世界で彼ほどコピー商品を作られてしまう被害にあってしまったデザイナーはもう世の中には出てこないのではないだろうか。彼の作り上げた代表作であるTDミノー、ムーンサルトCB、ビーフリーズ、ステイシー、ベビーシャッド、サム山岡氏とのコラボレーションで出来上がったサミー、全世界市場にて簡単に数えただけでもおそらく15社以上にも上るコピーメーカーが存在する。彼こそが日本のバスフィッシング社会が世界に送り出した絶対遺産的存在の人物だ。そして名実共に絶対的に忘れることができないのが今江克隆。彼ほどプラグでの釣を卓越した技術にてマスターし、究極のハイプレッシャーが続く日本のトーナメントシーンにてその爆発的釣果を証明し続けて来た人物も世の中にはいない。ルアー開発に従事する立場から見て、彼の生み出してきた商品郡のアクションにおける完成度は、日本の流行的センスから来る用途的な部分を考慮するならば、やはりNO,1ではないだろうか。しかし世の中の誰しもが憧れるカリスマ的存在にいるのはやはり伊東由紀様だろう。彼のプロデュースするセンス、デザイン、そしてなんちゃって語録達。世の中にメガバス旋風を引きを越すきっかけとなった”X-バイツ”のビデオシリーズを見て、彼のその立ち振る舞いや語録達を真似して釣を楽しんだ人々が今の若者達のほとんどではないだろうか。実際我々開発部の人間達も、メガバスやエバーグリーンのビデオを散々見てきたし、そのルアー達でも散々遊んできた。今江克隆の魚探の使い方や電撃フッキング、リーリングの仕方やドロップショットテクニックなど散々真似してきた。伊東由紀様のなんちゃって語録なども釣り場の仲間達を沸かすジョークとして乱発して使ってきた。バスフィッシング社会は、まだまだ熱い人間達が今も尚深く脈打っている。

しかし現在全米の世界最高峰のトーナメントサーキットで戦う大森貴洋プロの、世の中の必然性と商売という利益循環を徹底的に無視した自称”なんでだろう?”商品の開発と平行して、今一番心を熱くして夢中になっているのがソルトウオーターのバカな泳ぎのルアー。ソルトの魚ほどパッパラパーな魚はいない。だからルアー達もいまいちピンと来る完成度を上げる商品がない。いや絶対的釣果を上げる為の完成度は成熟していても、どれも偶発的に出来上がった感じで必然的に開発された要素がとても弱く感じるモノ達ばかりだ。つまりピンで悪さをする不良的存在のとんがった商品がないということだ。どれも優等生的存在で何でも上手くこなしてくれるルアー達ばかりで、前日から繰り返し想像しながら夢見る目的をこれぞという釣果でその満足感の絶頂に浸してくれる存在が皆無なのである。バカな泳ぎと表現される商品とは、ウォブリングアクションに対する振動数の設定の仕方がバラけているという意味であるが、当然オープンウオーターの何も障害物のない広大な水中でそのようなスイム設定をするのは、シチュエーションに合わせて必然的な意味が存在するという所までは理解した。しかし絶大なアピール力を発揮するためのワイドアクションのさせ方と、障害物なくしてバイトを誘発するために定期的にバランスを崩すためのラトル設定を、使用タックルの品質向上化と共に極めて繊細に具現化された形跡はいまだに見当たらない。現在これらの研究課題をファッション性も考慮して一番リードする立場で考えているのは誰なのだろうか?


次の時代を担うパフォーマーとして必要とされる究極の伝説を作り上げたい。今までに見た事もない世界観やコンセプトを打ち出して、何よりも大好きな釣と環境を共に守っていける感覚を共有していける理想的社会を作りたい。世の中のしがらみや社会人としての常識とノルマを徹底的に無視して、究極に誰よりも”エエ気分”になれるエクスタシーの頂点を極める為に、我々は明日も頑張っていこうと思う今日この頃だ。


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