BassMaster.com
 
ラッキークラフトのプロ達に活力を与えたE50第1戦スミス・レイク
 
ジョーダン、リース、そしてスウィンドルの3人が上位入賞

アラバマ州ジャスパー(2005年4月20~23日)
03位 ケリー・ジョーダン KELLY JORDON
10位 スキート・リース SKEET REESE
13位 ジェラルド・スウィンドル GERALD SWINDLE
34位 大森貴洋 TAKAHIRO OMORI

 

 

>>>ケリー・ジョーダン

 

 

アラバマ州ジャスパー(2005年4月26日)- 今週スミス・レイクで行われた2005年バスマスター・エリート50シリーズ第1戦で、ケリー・ジョーダンはもう少しでパーフェクトなエンディングを飾るところだった。3位入賞は彼にとって今シーズン最高の成績だ。

最悪なツアーシーズンを終え、ジョーダンはスミス・レイクに何かを証明しにやって来た。21ポンド5オンスのウェイトでは優勝者マーク・デービスに追いつけなかったが、世界のトップアングラー達を何人も負かしたことで、ジョーダンに必要なやる気が出てきた。

「気分がいいよ。特にツアーで5試合連続タフだったからね。どうしていい成績が出せなかったのか考えてみた。僕は勝つために釣っていたから、釣れる時と釣れない時の差が激しかったんだ。」とジョーダン。

「『変えられるか』が僕にとってキーだった。この試合で最強だったのはサイトフィッシングだったけれど、それでも少し変えてみたりすることが必要だった。アジャストしながらトーナメントでいい成績を出すと本当に気持ちいいよ。今回はケビン・バンダムにも勝った。次の2試合は彼の方が上位に立つかもしれないけれど、ケビン・バンダムに勝てたということには、すごく意義がある。マーク・デービスには勝てなかったけれど、彼も本当に強いからね。」

 
   
 

ジョーダンはツアーシーズン中も釣り方を忘れてしまっていた訳ではなかった。嵐をすり抜けながら、ルアーを上手く選択していることから、それが伺える。

「ほとんどの試合で、プラクティス中すごくいいパターンをつかんでた。そして例外なく、どのトーナメントにおいても試合が始まるとそのパターンが死んでしまう。なぜだかは分からない。しかもいつもジャークベイトのパターンでね。そういう時は魚がサスペンドしてるからタフなんだけれど。今回も同じことが起こった。プラクティス中はジャークベイトがめちゃくちゃ効いていたのに、プラクティス最終日にはバイトしなくなった。ジャークベイトで15~20ポンドのスポッテッドバスが問題なく釣れると思っていたよ。今回違ったのは天候が変わって、日を追うごとにバイトが強くなっていったことだ。」

「今週は色々だったな。ジャークベイトは初日イマイチだったけど、トーナメントが進むにつれてよくなっていった。スレンダーポインターのお陰でファイナルまで行けたし、今日(最終日)も2匹のビッグキーパーを釣ったよ。それと丸太の側でブローしている魚にジャークベイトやフローティングワームを投げたけど釣れなかったからサミー65に替えたら2キャスト目で釣れたんだ。」
         
     

>>>スキート・リース

 

 

スキート・リースも同様に軌道を修正した。2005年ツアーシーズンをテーブルロック・レイクでの残念な結果で終えた彼は、スミス・レイクで10位入賞したことで、AOYタイトルを取り損なった痛手を一掃した。

リースは2日目10ポンド8オンスをウェイインしたが、6位入賞に少し足りなかった。しかしトップ12に入っているマーク・デービス、ケビン・バンダム、ケリー・ジョーダン、デービー・ハイト等の名前を見ると、このエリート集団の一員でいられることにリースが満足していることが理解できるだろう。

 

「トップ12にはオールスターが顔を揃えていた。トップ12にこれだけの顔ぶれが集まるのは久々だろう。だけどこのエリート50を釣るってことはそういうこと。今日(3日目)5匹釣れて良かったけれど、もう少しウェイトがあると思ってた。みんな釣ってくるだろうとは思っていたけど、こんなにいいウェイトが出ないことを願ってたんだ。みんなプロのアングラーとしてやるべきことをやったし、僕は僕のやりたかった釣りをしてリミットを揃えた。何匹か入れ替えもできて、それからは誰が一番ヘビーウェイトを持ってくるかに懸かっていた。すっかり負かされたよ。」

リースによると、3日目の朝のサンダーストームと豪雨によって、食いが変わったということはなかったらしい。

「今朝の嵐と雨で少し水は濁ったけれど、あまり状況は変わらなかった。みんなポケット、ポケットの側、岬、岬周りで、スポッツとラージマウスを狙ってたんだ。」

 

>>>ジェラルド・スウィンドル

 

 

ジェラルド・スウィンドルはホッとしていた。自分のホームレイクで、たったの3オンス差でトップ12に入れなかったのは辛かったが、13位入賞することにより、ツアーシーズンの終わりから背負っていた重荷が降りたことの方が重要だった。

スウィンドルは21ポンド9オンスを釣り、やる気を復活させ、気持ちをリフレッシュさせた。

「ツアーのラスト3戦は、マクドナルドに行ってもフィッシュバーガーをゲットできなかったよ。」とスウィンドルは冗談で言った。「道路に出れば追突する。今、少し自信を持ってカムバックできることは大きいよ。家の近くで釣ったからなのか、1週間のオフがあったからなのか分からないけれど、リラックスできたし、この試合をスタートする準備は万全だった。釣りをして頭の中を整理する時間が取れたんだ。」

スウィンドルは自分が何をするべきなのか分かっていた。

「ポケットの岸際をバズベイトで流した。ルアーを追ってくる、サスペンドしているポストスポーンの魚を釣るパターンだったんだ。トップウォーターでもたくさん釣れたな。バイトは多くなかったけど、釣れれば大きかった。もう1匹大きいのが釣れてたら、トップ12に残れただろう。初日ビッグなスポッテッドバスが掛かったんだけど、ボートの縁でジャンプしてバレてしまった。それが命運を分けたね。」

「5匹釣れば、ビッグウェイトをウェイインできると分かっていた。2日目は100個ぐらいのボートドックを釣ることになって、投げ過ぎて疲れ切ってしまった。終わりがないように感じることがあるよ。次々にキャストして、もう辞めようかなと思うとビッグフィッシュが釣れる。自分自身にやる気がないとこういう釣りはできないよね。」

 
   

 
 
>>>大森貴洋
 

大森貴洋は、2日目を思い通りにスタートできなかった。スタート直後、ボートを取り替えに戻ることとなったのだ。14ポンド14オンスをウェイインして34位でフィニッシュした彼に、これから起こることを告げるサインだったのかもしれない。

「フラストレーションの溜まる日だったよ。出発するとすぐにエンジンの異常を感じたんだ。スパークプラグが一つだめになってたから、戻ってバックアップのボートに乗り換えなくちゃならなかった。これで時間をロスして、時間いっぱい釣りできなかった。ボートを用意してくれたBASSには感謝するけどね。」

「僕はあんまりやらないんだけど、一匹バラした。そして更にもう一匹。結局は何匹かバラして、久々に最悪な1日になったよ。イライラさせる一日だったけど、釣りをしてればそんな日もあるよね。」