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Week3 マイク・オートン

舞台裏で 1/14/2005

 クラッシック映画に出てくる『オズの魔法使い』のように、マイク・オートンは裏方で働いていることが多い。彼はメジャートーナメントで優勝したことは無いが、優れたアングラーであり、プロデューサーであり、クリエイティブなタレントでもある。実際、釣り業界のプロモーションに関しては、最も力のあるアングラーの一人だとも言われている。彼はハイプレッシャーのバスマスターツアーを戦いながらも、他のアングラーと彼のテレビ番組、両方のプロモーションをこなしている。

 例えばこの週、彼の手掛けるテレビ番組『Classic Pattern』そして『 Angler on Tour』の制作とスポンサーの仕事で、彼はあちこち飛び回った。ここ何日かの間にフロリダ州、ノースキャロライナ州、ミズーリ州、ほか各地に車か飛行機で移動したのだ。知るひとこそ少ないが、彼は実に舞台裏の男『バスの魔法使い』だ。

 スキーターがFLWのスポンサーになり、多くのスキータープロがすぐにFLWツアーに参戦を決めたが、オートンは今年のFLWツアーを見送り、バスマスターツアー一本で行くことにした。彼はスキーターにスポンサーされてはいるが、今やっている仕事に集中する必要があると思ったのだ。

 「僕にはもうすでにやることがたくさんあるからFLWには参戦しない。やる気が無いわけじゃない。一つのカジノにお金を賭けているようなものだから、更に別のカジノに賭けるなんてできないよ。」

 

 

 仕事がいっぱい詰まっている彼は、ツアー真っ最中にテレビ番組の制作中ということも多々ある。彼の会社、オートン・インタラクティブはジョー・トーマスの『Angler on Tour』を制作しているが、この番組はトーマスの公式プラクティスとトーナメントも放送するため、彼は自分のプラクティスをしながら、トーマスのプラクティスも同時に撮影しなくてはならない。「もう慣れちゃったから気にならないけどね。以前は移動中に番組に関する電話が入ったりして大変だったけど、今はオフィスにスタッフを増やしたから僕のストレスは減ったよ。一つ変わってないのは僕の頭の中がいつも何かを考えてるってことだ。一緒に仕事をしているアングラーと自分をどうプロモーションするかって、ずっと考え続けてる。」

 

Photo: Lucky Craft
マイク・オートンは『Classic Patterns』と『Angler on Tour』を撮影しながら、自分のプラクティスもこなす。

 オートンの目標の一つは、自分のイメージを作る必要性を他のアングラーに分かってもらうことだと言う。マーケティングの世界で言うブランド化だ。

 「僕たちが一緒に仕事をする人達みんながこの業界の中でもっと認められるべきなんだ。ブランド化に役立つように僕はテレビ制作や『Classic Patterns』を通して、本当の彼らを引き出す手助けをしてる。」

 「大きなスポンサーに呑み込まれて自分の個性を失ってるアングラーも多い。去年のクラッシックでも、誰かが『またヤマハが優勝だな』と言ってるのを耳にしたよ。スポンサーは大切だし僕もスポンサーの為に一生懸命働くけど、自分の個性を失っちゃいけない。」

 去年の秋、オートンはBASSトーナメントでついに優勝を手にするかと思われた。オハイオ・カンバーランド・テネシーリバーでのオープンで1位を走っていたのだが、失速してしまった。今シーズン、ストレスが減った彼は、もっとアグレッシブな釣りを、「怖いもの知らず」なアプローチをしようと思っている。

 「僕はこの業界での自分の居場所をやっと見つけたんだ。ここ数年ちょっと堅い釣りをし過ぎてた。今年はもっとリスクを負うよ。先入観無しで戦う。できるだけリラックスしようとも思うし。僕はもっと自分の直感で釣りをして、怖さに負けないようにするよ。」

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