Week 51-大森貴洋 今週は大森貴洋と話すことができた。バスマスター・クラッシックで優勝したことのある彼は2006年のクラッシックにはクオリファイできなかったが、素晴らしい1年を過ごした。 彼は2度優勝した。それは容易なことではない。まず彼はバスマスターのトホ戦で優勝。それはクラッシック優勝のすぐ後の出来事だった。そして彼は10月、ノアフォークでのバスマスター・セントラル・オープンで優勝した。本当に素晴らしい年だったのだ。 しかし彼はどう思っているのだろう。そして今彼は何をしているのだろう。その答えは下記にある。 この2年でキャリア上最高の成績を上げてきたが、アラバマ・リバーでのバスマスター・オープン・チャンピオンシップで次のクラッシックにクオリファイできなかったことには、かなりがっかりしたのでは? それはない。いい成績を出してきたから、それはそれでいい。 正直言って、2004年にクラッシックで優勝したお陰で今は以前とは違う考え方をしている。僕の人生の目標だったクラッシック優勝を達成して、2年前と同じ気持ちじゃないんだ。 そこまでがっかりしているわけじゃないけれど、勘違いしないで欲しい。試合の直後にはむかついているよ。 オープン・チャンピオンシップが終わってから何をしていた? タックル関係の作業。それとメンタル・コンディショニングのクラスを受けている。オリンピック金メダリストランナーのマイケル・ジョンソンをコーチした人がやってるんだ。 僕は彼に350ドル払って、バスフィッシャーマンが水の上で何をするかを見せるために釣りに連れて行ったんだ。そしてキャンプ場にも連れて行って僕がどんな生活をするのかを見せた。 精神的な助けになってくれるといいんだけれど。彼ら(メンタル・コーチ達)は釣りのことを何も知らないけれど、面白いのは彼が「ESPNのトーナメントをテレビでやっている時に、君を見たよ」って言ったんだ。 今年投げるのを楽しみにしているルアーは何かある? 楽しみな新製品はないよ。新製品は見ていない。いつものルアーだけだ。 釣れるルアーは何でも使うよ。何のルアーかは気にしない。それがスポンサーのルアーなら最高。だけど、誰にも他社のルアーを使っちゃいけないとは言われないよ。 好きな食べ物は? 寿司。日本食を食べるには車でダラスまでいかなくちゃいけない。寿司を食べるために1時間半だよ。良くないね。 何のお寿司が好き? まぐろが好きだよ。ダラスの日本人が経営しているあるレストランに行くのが好きで、そこの客の半分が日本人なんだ。大都市に行くと時々そういうレストランがあって、嬉しくなるんだ。 ゲーリー・ヤマモトの神戸牛は食べる? 僕は牛肉より魚の方が好きなんだけれど、あの牛肉はすごく高級な牛肉だよ。日本風の牛肉だね。僕が食べるのは彼(ヤマモト)が僕を招待してくれたときだけ。そうじゃないと1ポンド150ドルぐらいするから。 今年のスケジュールを見て、優勝できそうな試合はある? 僕はもうトーナメントをそういう眼で見ないんだ。4日目まで進めたら、優勝を狙った釣りをする。それまではとにかく釣るんだ。どの試合でいい成績が出るかなんて分からない。 試合が始まる前に狙いを絞りすぎたりすると、試合でダメになる。だからプラクティスでは勝つために何でもやってみるんだ。 最後に日本に帰ったのはいつ? クラッシック優勝直後に、ラッキークラフトのクラッシック優勝ツアーで。 僕の弟が結婚するんだけれど、行くのは大変だから。姉の結婚式も行けなかったし、母の日も祝えなかった。もっと頻繁に日本に帰りたいけれど、アメリカでとても忙しいんだ。 弟の結婚式は1月2日だから帰ろうかなと思ったりするけれど、それと同時に、オフシーズンが2週間しかなくて、新しいボートを用意しなくちゃならないし、タックルも用意しなくちゃならないし、しばらくテキサスの家で過ごしたいとも思う。 実家に帰るのに24時間掛かるから大変だよ。しかも航空券は1500ドルで、ビジネスクラスにすると4000ドルになる。そうなると日本にたった5日間いるだけで5000ドル〜6000ドル使うことになるんだ。 辛いけれど、プロのフィッシャーマンでいるためには、そういうことを犠牲にしなくちゃならないんだ。 |
|||||
|