ラッキークラフトのジェラルド・スウィンドルがスーパー6入り
アーカンソー州の15インチリミットで5匹揃えるのは困難
2006Bassmaster Elite Series
Arkansas River
Little Rock, Arkansas
Bassmaster Legends
 
06. GERALD SWINDLE
Bassmaster Elite Series Power Index
 
06th. SKEET REESE
 
07th. GERALD SWINDLE
 
10th. KELLY JORDON
 
29th. TAKAHIRO OMORI
 
75th. JOE THOMAS
 
 
 


アーカンソー州リトルロック(2006年8月)

今年3戦あるメジャートーナメントの最終戦、バスマスター・レジェンズが開催された。タフな釣りと、更に困難なリミットメイクに、55人のベスト・エリートシリーズ・プロ達が優勝賞金25万ドルを懸けて挑んだ。

バスマスター・レジェンズは、テキサス州フォートワースでのバスマスター・メモリアル、ノースキャロライナ州シャーロットでのバスマスター・アメリカンに続く、今年最後のメジャートーナメントだ。この試合はバスフィッシングの真の伝説であるBASS創設者のレイ・スコットに敬意を表している。アングラー達はノーエントリーフィーで、アングラーオブザイヤーポイントも関係なく、アーカンソー・リバーに挑んだ。

3日目からはトップ12が、上流のバーンズ・パークと下流のインターステート440ブリッジの間に設けられた6ホールコースを釣り、最終日には更に『スーパー6』に絞られ、高額の賞金を懸けて同じコースを釣った。

 
>>>ジェラルド・スウィンドル
 

気が付くと、ラッキークラフトのプロ、ジェラルド・スウィンドルは25万ドルを懸けて釣る『スーパー6』に入っていた。スウィンドルのプラクティスは上手くいったが、プラクティス最終日の雨で水温が下がり、状況が全く変わってしまった。

 
 

「プラクティスではバックウォーターにあるウッドへのフリッピングが一番良かった。試合の前夜、冷たい雨が降って水温が約18℃に落ちた。その前の夜に比べると8℃ぐらい低くなったんだ。試合初日、スタートしてウッドを釣り始めたけれど1度もバイトがなかった。釣れてなかったウィードに行くと、キーパーが釣れた。パターンが完全に変わってしまったことに気が付いて、それからはウィードに4インチのチューブをフリップしたんだ。」

初日スウィンドルは良く釣れており、その日10ポンド以上持ち込んだのはスウィンドルを含めて5人だけだった。スウィンドルは2日目も好調で、リミットを釣った5人の内の一人となった。2日間のトータルウェイト21ポンド12オンスで、スウィンドルはトップで3日目に臨んだ。ウェイトはその後0に戻され、トップ12名はそれまでオフリミットとされていた6ホールコースを釣った。

スウィンドルは最初の2日間とはパターンが同じではないことに、すぐに気が付いた。

「ウィードで釣れるだろうと思って3日目の6ホールコースに臨んだ。だけどパターンは同じじゃなかった。そこには十分な深さのバックウォーターがなかったから、プランを変更して大きな濃いマットを釣り始めたら、ノンキーパーがたくさん釣れた。」

6ホールコースは難しかった。どきどきのウェイインが続く中、スウィンドルは最後にステージに上がり、彼の家族やファンの間で期待が高まった。スウィンドルは2匹で3ポンド9オンスをウェイインし『スーパー6』にぎりぎりで入ることになった。

しかし最終日の釣りも決して容易ではなく、スウィンドルは1匹をウェイインした。

 

「今日は全然釣るチャンスが来なかったような気がする。何匹かノンキーパーは釣ったけれど、僕が持ってきた1匹の他にキーパーバイトはなかった」

スウィンドルはその1匹をウェイインし、2ポンド1オンスで最終6位と、これだけタフな釣り場でとても名誉な成績を残した。ラッキークラフトが最終日には役に立ち、彼はそのたった1匹のキーパーをラッキークラフト・ガンフィッシュ95のアメリカンシャッドでキャッチした。

エリートシリーズ最終戦である次のトーナメントは、ミズーリ州テーブルロックで開催される。最終戦が近づき、クラッシックへの出場権が確実なことが分かっているスウィンドルは、優勝だけを考えている。

「テーブルロックでは優勝を狙いにいく。8~10ポンドキャッチしないと残れない。水深40~60フィートを狙うから、ドロップショットがキーになると思う。かなりのディープをとてもスローに釣る熱い試合になるだろう。

 
>>>ケリー・ジョーダン
 

ストーンに数ポンド差で21位に入賞したのは、ラッキークラフトのケリー・ジョーダンだった。プラクティスでは釣れなかったが、いい感じのエリアを数箇所見つけたと思った。ジョーダンは試合が始まり、自分に何ができるのか楽しみにしている。

「初日はロックを2個下ったパイン・ブラフで釣っていた。僕のスポットに行くのに2回ロックしなくてはならなかったから、毎日3時間の釣り時間しかなかった。30分で15ポンドのリミットが釣れそうなストレッチがあったんだ。だけど行ってみると魚はいなくて、とてもがっかりしたよ。」

ジョーダンは自分のスポットに魚がいないことが分かって少し走り回らなければならなかった。2日目も初日とほとんど同じで、15インチフィッシュはバイトしてこなかった。

 
 

 

「14インチの魚はたくさん釣れたけれど、ここのリミットは15インチ。僕が釣っていたサイズは他の場所ならなかなかいいキーパーだ。フリッピングで1匹釣れて、あと2匹大きめの魚が釣れてくれることを願ってほとんど一日中それを続けたけれど、今日は釣れなかった。」

何とかトータルウェイト9ポンド6オンスを持ち込み、ジョーダンは自分の成績に満足し、それだけ釣れて良かったと思った。

「川だから魚はたくさん動き回る。それを頭に置いて試合に臨んで、魚が動いた先を見つけられればいいと思ったけれど、僕には出来なかった。もっといいウェイトを出したかったけれど、この試合で釣れていた人達には脱帽だ。」

ジョーダンもテーブルロック・レイクでの最終戦のため、2週間後にミズーリへ移動する。他のみんなと同じ様に、彼もこの時季にテーブルロックを釣ったことがなく、何が待っているのか良く知らない。

「この時季テーブルロックはすごくタフかもしれないと聞いた。天候によっては。それと魚は超ディープに下がるらしいから、みんなドロップショットをやるんじゃないかと思う。僕の得意な釣り方じゃないけれど。試合中4日間とも雨か曇っていて欲しい。もしそうなら、ラッキークラフト・サミーガンフィッシュを投げ続けるよ。」

 

 

 
>>>大森貴洋

 

 

ラッキークラフトの大森貴洋もトップ25入りし、2日間のトータルウェイト8ポンド3オンスでフィニッシュした。この川の何がそんなにタフなのか分からなかったが、ビッグフィッシュを釣るのにベストな時季ではなかっただけだと大森は思っている。

「どうしてこんなにタフなのか分かればいいんだけど。1日2~3匹は釣れると思ったのに、釣れなかった。ロックスルーして自分のスポットに行くと、釣っている場所によって3~5時間の釣り時間しかない。しかもその数時間の釣り時間はちょうど日中に当たる。」

ラッキークラフトがこの試合でも役に立ち、大森はラッキークラフトBDSシリーズのチャートリュースブラックのルアーを全投入した。

「レイダウンやスタンプにクランクベイトを投げ続けたんだ。昨日2匹、今日1匹をBDSシリーズのルアーで釣った。この2日間で釣れたキーパーはそれだけだったよ。」

 

ポトマック・リバーでの試合後、大森は2007年クラッシック出場のチャンスを失ったと思った。しかし彼は現在38位で、まだ決まったわけではなかった。トップ36がクラッシック出場できるため、最終戦まで大森にはチャンスが残ってる。

「ダメだと思ったら、まだチャンスがあるみたいだ。テーブルロックには僕の持っている全てを注ぎ込んでみるよ。この時季のキーはディープを釣ることだけれど、それは僕の得意分野じゃない。プラクティスでは試してみるけれど、きっとシャローを釣ることになると思う。25位以内でフィニッシュしないとクラッシックには出場できないから、やれるだけやってみるよ。」

 

 
>>>スキート・リース
 

ラッキークラフトのスキート・リースには、苛々させる試合だったようだ。プラクティスでいいパターンを見つけたと思ったが、試合中にそれが無くなっていくのを見て、とても苛々した。

「プラクティスでいいパターンを見つけたと思ったし、もっといい成績が出せると思った。ショアライン、チャンネルのカーブ、それにロックをラッキークラフト・ガンフィッシュのレーザークリアゴーストで流していた。最初から最後まで一日中だ。」

日中にいいバイトが来ていたため、リースは他のアングラーが投げるのを止めた後もずっと、このトップウォーターを投げ続けた。彼はフックを折ってプラクティス中はキーパーをキャッチせず、明日もその魚達がそこにいてくれることを願った。一日中一本のロッドで釣るというゲームプランで、リースは試合中そこでビッグウェイトを釣ることが出来ると確信していた。

 

 
 

 

「プラクティスの初日、フックを折った状態で3~4匹のキーパーバイトがあった。2日目は6~7バイトあったと思う。なぜか午後になっても魚はバイトしてきていたんだ。」

リースには何が起こったのか分からないが、トーナメント初日上手く魚をボートに取り込むことができなかった。

「試合初日がこの試合を決めた。キーパーバイトが5回あったのに1匹しかボートに取り込めなかった。ほとんどの魚はルアーにヒットしてくるだけで掛からなかった。多分魚の視覚に関係しているんだと思う。朝はローライトで、魚はルアーが良く見える。それにその時間帯はフィーディングモードに入っている。午後はリアクションバイトが多くなる。ルアーにヒットはするけれど、口を開けているとは限らない。かなり苛々する日だった。」

リースもまた、この時季にテーブルロックを釣ったことが無く、水温がずっと高いため、これまでとは全然違うだろうということは分かっている。

 

 

 

 

「いつも水温の低い、プリスポーンの時にテーブルロックにいた。今年は正反対。多分大半は下流を釣ると思うし、ディープでのフィネスフィッシングが多いと思う。朝や曇りの時にラッキークラフト・サミーガンフィッシュで釣るパターンも大いに有り得る。」

ひとつリースが嬉しいのは、テーブルロックに臨むにあたってクラッシックに出場できるかどうか心配しなくていいということだ。彼はすでに出場が確定しており、肩の重荷が降りている。彼が決めなくてはいけないのは、優勝を狙った釣りをするのか、それとも堅い釣りをしてアングラーオブザイヤーポイントスタンディングを上げるかということだ。

「クラッシックのことを心配しながらテーブルロックに行かなくてもいいから、それはいいことだ。目標を何にするかを決めなくてはいけないけれど、プラクティスが終わるまでは決められない。どうなるかやってみるしかない。」

 

 

 

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