ケンタッキー州ケンタッキー・レイク(2006年6月19日)
6名のラッキークラフトプロが挑んだ2006年バスマスター・エリートシリーズ第7戦。このケンタッキー戦での成功の鍵はディープレッジだった。
ケンタッキー・レイクとレイク・バークレーの両方を釣るこの試合は、多くのアングラーにとって難しいものとなった。雲が出てきて気温も変化し、コンディションにも変化が表われた。最終日には雷雨がプロ達を襲い、中にはしばらく避難したアングラーもいた。変化するコンディションの中での難しいディープウォーターでの釣りとなったが、ラッキークラフトのスキート・リースは4位に入賞を遂げ、アングラーオブザイヤータイトル争いに絡んでいる。
とてもタフなプラクティスの後、リースはパターンを見つけ、2日目に16ポンド8オンスをウェイイン。それは3日目のトップ12カットに十分過ぎるウェイトだった。
「プラクティスを考えると、この試合でこの成績を出せるなんて思いもよらなかった。」とカリフォルニア州オーバーン出身のリースは言う。「プラクティスで一番良かった日で、トータル11ポンドぐらいだったと思う。酷いプラクティスだった。」
「試合中は魚がいると分かっているエリアをいくつか回った。ビッグな魚はいなかったけれど、バイトはあった。少しずつ、キーになるエリア2箇所に絞り込んだ。もう少し早くその2つのエリアに絞り込んでいたら、初日に16か17ポンドウェイインできていて、優勝争いをしていたかもしれない。」
リースは最終日に残り、4位でこの試合を終えた。釣り以外のことが頭にあったにしてはいい成績だ。
「文句はない。今日この場にいるとは思わなかった。特に僕の妻のキムが明日計画出産することになっていたからね。僕は今週かなり情緒不安定で、落ち着こうと必死だった。僕の子供の誕生を絶対見逃したくはないと思いながら試合を戦うのは大変だった。」
「もしキムが今日出産ということになっていたら、僕はどうしたらいいのか分からなかった。キムが決めたんだ。彼女は僕にどうしても試合に出て欲しかったけれど、難しい決断だった。僕達の子供の誕生とこの試合が終わるのがあまりにも近いことが分かっていて、僕の頭の中は葛藤していた。歳を取るのと白髪になるのを少し早めたと思うし、キムもこの後白髪が少し増えているはずだ。」
しかしリースは子供の誕生を見逃すことなく試合を終えた。家にいる家族のこと以外にも、リースは試合中何を投げるかにも集中しなければならなかった。クランクベイトでバイトさせられず、リースは別のテクニックを使った。
「ラッキークラフト・フラットCB D-12とD-20をたくさん投げたけれど、今回はクランクベイトへのバイトは全く来なかった。努力不足じゃない。この試合には48個ぐらいD-20を持ってきて巻きまくったのに釣れなかった。それで僕は正反対の釣りをすることになった。ほとんどの魚は8ポンドラインにパワーワームでのドロップショットで釣ったんだ。この試合でドロップショットで好成績を出したのは僕の他に数人しかいなかったはずだ。」
リースは他の100名のプロと共に、次のエリートシリーズ2戦――オナイダとレイク・シャンプレーンのためにニューヨークへ移動する。リースはケンタッキーで使ったのと同じテクニックを使うことになるかもしれない。
「レイク・オナイダは良く知らないけれど、聞いた話によると、ラッキークラフト・サミーやドロップショットをまた使うことになりそうだ。オナイダではこの2つのうちどちらかで釣れると思う。その後レイク・シャンプレーンではスモールマウスの釣りを楽しめる。スモールマウスは獰猛だからね。スモールマウスは得意じゃないから不安だよ。北のレイクで釣りをすることがなかったから。ニューヨークに行くのを楽しみにはしているけれど、ここでいい成績を出せてよかった。これで次の2戦のための貯金ができた。