ラッキークラフトプロ、ケリー・ジョーダンが4度目のBASS優勝
ジョーダンがキャピトル・クラッシュで優勝、スキート・リースが2位に
Bassmaster Elite Series
Potomac River Standings
– Maryland –
‘Capitol Clash’
 
01. KELLY JORDON
 
02. SKEET REESE
 
06. GERALD SWINDLE
Bassmaster Elite Series Power Index
 
06th. SKEET REESE
 
07th. GERALD SWINDLE
 
10th. KELLY JORDON
 
29th. TAKAHIRO OMORI
 
75th. JOE THOMAS
   
 
 

メリーランド州ウォルドーフ(2006年8月14日)

アメリカの首都郊外にあるポトマックリバーに挑んだ100名強の世界のベストアングラー達は適応能力を問われた。眩しい空が一転して初日灰色に変わり、プラクティスで見つけていたパターンがすっかり変わってしまった。

 
>>>ケリー・ジョーダン
 

変化するコンディションと釣り辛い魚に適応することが出来たラッキークラフトプロのケリー・ジョーダンは、トータルウェイト60ポンド9オンスをウェイインし、優勝トロフィーを掲げた。

接戦のこの試合で優勝するにはビッグウェイトが必要だとジョーダンは悟っていた。釣れないプラクティスが終わり、物事がいい方向に向かい始めた。

「プラクティスは最悪だったが、最終日何かを掴んだ。マットにフリップすることに決めていたから、いい魚がいるエリアを2箇所見つけた。ここでいい成績を出すにはグッドサイズの魚を見つけなくちゃいけない。まあまあの魚が居る場所を何箇所も回って10~12ポンド釣るのは簡単だが、さらにサイズのいい魚のスクールが居るエリアを見つけるのがキーだ。」

マットにフリップすることがどんなにタフか、バイトしていない時どんなに退屈かということがジョーダンには分かっていた。しかしジョーダンはそれに全てを懸けることにし、結果それが当たった。

「今日(最終日)釣ったのはハイドリラ、ミルフォイル、それにダックウィードがたくさんある場所。ボートの通り道でマットがあるところには、こういうベジテーションがある。マットにフリッピングするのは大変だけれど、バイトしてくるときは、それが僕の得意な釣り方なんだ。」

3日目のハプニングで優勝を逃すことになるかもしれないと思ったジョーダンにとって、最終日はエキサイティングでもあったが、予想しなかった日でもあった。

 

ジョーダンは1ポンド13オンスの魚をリリースすることにした。この魚をキープしても生きたままウェイインできないように思われたため、危険を冒したくはなかったのだ。

「川にそのままリリースしなければ、あの魚は死んでしまうところだった。もしあの魚がライブウェルで死んでしまったら、それより大きいキーパーを釣っても入れ替えができない。もっと大きいのが釣れることを願ってリリースした。」

結局その魚より大きい魚をキャッチすることはできず、ジョーダンは2ポンド近い魚をリリースしたことで優勝を逃すことになったかもしれないと思った。あの魚をキープして死んでしまったら4オンスのペナルティーが掛かるが、3日目のトータルウェイトに1ポンド半加算されていた。スキート・リースが彼のすぐ後ろにつけており、ジョーダンはその1ポンド半を失ったことが命運を分けることになるかもしれないと思った。

幸運にもそうはならず、ジョーダンは今年のキャピトルクラッシュ優勝を遂げた。

「ビッグフィッシュを求めて走り回って、今日は釣れたんだ。とてもいい気分だ。」

 
>>>Skeet Reese
 

ジョーダンのたった数オンス下にいたのはラッキークラフトのスキート・リースだった。4日間のトータルウェイト60ポンド2オンスと、リースは惜しくも優勝に手が届かなかった。

「優勝したくてたまらなかった。狙える位置につけるのに、今回のように優勝を奪い取れないのは辛い。いとも簡単に優勝してしまう人達もいるけれど、僕はどんなにトップ10やトップ12入りしても優勝できないみたいだ。今日出て行くとき、いいウェイトを持ち込めばこの試合に勝つチャンスがあると思った。今日は完敗したし、文句もないけれど、やっぱり辛いよ。」

リースはポトマック・リバーの小さな一角にずっとステイしていた。数パターン持っていたが、そのホットスポットから離れなかった。しかしたった一つ、試合を大きく変えることに繋がったかもしれないことがあった。

 


 
 


「僕はそのクリークでずっと釣っていた。ウィードがたくさんある場所で、引き潮の終わりの方を釣っていた。振り返って見ると、昨日(3日目)あのエリアのボートの多さが優勝できなかった理由だと思う。今日みんな居なくなって、クリークに魚が落ち着いていた。あれだけ多くのボートが昨日いたせいで水が汚くて魚がスプークしたんだ。昨日いいウェイトを出せなかったのはそれが理由だと自分の中では確信している。」

リースは最終日、優勝のチャンスが欲しければビッグウェイトをキャッチしなければならないと思ってスタートした。

「今日(最終日)、早くに1匹釣って、10時か11時には3匹目が釣れていた。潮が引き始めてからボートを走らせると、どこへ行っても釣れ出した。今日は、これまで釣れていたように8~9匹のキーパーを釣ったと思う。」

この試合でのリースの成功のカギは、気難しい魚を理解しようとしたことだった。

「魚を理解することに加えて、ルアーセレクションとプレゼンテーションも重要だったと思う。変更することにオープンマインドで、同じスポットに頼りすぎないようにした。クリークの岸際を全部釣ったこともあった。いいサイズのクオリティフィッシュがいるし、フリッピングのパターンで安定して釣れた。」

「いい試合だった。ここでいい成績を出して、クラッシックへの出場を確かなものにしたかったから、目標は達成した。」

 

 
>>>ジェラルド・スウィンドル
 

同じくトップ10入りしたジェラルド・スウィンドルも一つのエリアで釣り続けた。プラクティス中の状況はかなり厳しいものだったが、ポテンシャルのある場所を見つけたような気がした。

「プラクティスを始めたとき、水温は30℃台前半で、すごく暑かった。とてもタフで1日5~6バイトしかなくて、しかもかなり小さかった。」

「プラクティスの最終日、川の南側にある目立たないクリークの河口近くにグラスベッドを見つけた。引き潮の時にはっきりと分かって、そのエッジにワームをキャストし始めたんだ。その1つのエリアだけで4~5バイトあったから、この試合はそこに懸けようと決めた。そこが一番ポテンシャルが高いと思ったんだ。」

 

しかしスウィンドルには天候が大きく影響し、雨が降ってくると彼のゲームプランは変更を余儀なくされた。スピナーベイトを投げても大して釣れなかったが、彼は価値のある何かを見つけた。

「初日の朝、雨が降り出して、僕のゲームプランは180度違うものになった。気温はずっと低くなって、水温も30℃から28℃ぐらいに下がった。最初そのスポットに着いたときはスピナーベイトを投げて数バイトあったけれど、パートナーがラッキークラフトRC1.5(ホワイトシャッド)で釣れ始めた。僕もRC1.5を付けてリミットを釣ったんだ。あの日のキーになったルアーだった。潮が引いたときにウィードのエッジに投げるんだ。」

 

スウィンドルのルアーセレクションは天候と同じぐらいの頻度で変わり、彼は毎日違うルアーを投げることとなった。プラクティスで見つけたスポットを離れず、スピナーベイトからフロッグまでを駆使して、スウィンドルは毎日リミットをウェイインした。

「僕達はみんな競争者で、優勝を求めていた。ここで上位入賞して、バーミンガムでのクラッシック行きを決めたかった。それは出来たからプレッシャーは少し軽くなったし、連続でトップ12入りできたことで勢いもついた。」

スウィンドルは自分の好きなタフトーナメントになるであろう、アーカンソー戦とミズーリ戦を楽しみにしている。

「僕はタフなトーナメントが好きだから、アーカンソー・リバーもテーブルロックも両方共好きなんだ。一生懸命に頑張らなくちゃいけないのが好きで、そういう試合ではやる気が出て来るみたいだ。テーブルロックは50~60フィートをドロップショットで釣ることになるだろう。そういう釣りが好きだし、やり易いと思う。みんなを岸際から離れさせて、誰がライトラインで釣れるか見て見よう。」


 
>>>ジョー・トーマス
 

トータルウェイト7ポンド10オンスでこの試合を終えたのは、ラッキークラフトのジョー・トーマスだった。

初日5匹のリミットをウェイインしたものの、トーマスは2日目、キーパーをキャッチすることができなかった。

 


 
>>>大森貴洋
 

しかし苦しんだのはトーマスだけではなかった。大森貴洋は2日間のトータルウェイト6ポンド12オンスと100位でフィニッシュ。不調が続いているため、大森は2007年のクラッシックに出場できないと思っている。それで彼は一生懸命に、優勝を狙った釣りをすることにした。

「これからは優勝だけを狙って釣りをする。ポイントや賞金はもうどうでもいい。一試合優勝したいんだ。」

 

 

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