変化するコンディションと釣り辛い魚に適応することが出来たラッキークラフトプロのケリー・ジョーダンは、トータルウェイト60ポンド9オンスをウェイインし、優勝トロフィーを掲げた。
接戦のこの試合で優勝するにはビッグウェイトが必要だとジョーダンは悟っていた。釣れないプラクティスが終わり、物事がいい方向に向かい始めた。
「プラクティスは最悪だったが、最終日何かを掴んだ。マットにフリップすることに決めていたから、いい魚がいるエリアを2箇所見つけた。ここでいい成績を出すにはグッドサイズの魚を見つけなくちゃいけない。まあまあの魚が居る場所を何箇所も回って10~12ポンド釣るのは簡単だが、さらにサイズのいい魚のスクールが居るエリアを見つけるのがキーだ。」
マットにフリップすることがどんなにタフか、バイトしていない時どんなに退屈かということがジョーダンには分かっていた。しかしジョーダンはそれに全てを懸けることにし、結果それが当たった。
「今日(最終日)釣ったのはハイドリラ、ミルフォイル、それにダックウィードがたくさんある場所。ボートの通り道でマットがあるところには、こういうベジテーションがある。マットにフリッピングするのは大変だけれど、バイトしてくるときは、それが僕の得意な釣り方なんだ。」
3日目のハプニングで優勝を逃すことになるかもしれないと思ったジョーダンにとって、最終日はエキサイティングでもあったが、予想しなかった日でもあった。
ジョーダンは1ポンド13オンスの魚をリリースすることにした。この魚をキープしても生きたままウェイインできないように思われたため、危険を冒したくはなかったのだ。
「川にそのままリリースしなければ、あの魚は死んでしまうところだった。もしあの魚がライブウェルで死んでしまったら、それより大きいキーパーを釣っても入れ替えができない。もっと大きいのが釣れることを願ってリリースした。」
結局その魚より大きい魚をキャッチすることはできず、ジョーダンは2ポンド近い魚をリリースしたことで優勝を逃すことになったかもしれないと思った。あの魚をキープして死んでしまったら4オンスのペナルティーが掛かるが、3日目のトータルウェイトに1ポンド半加算されていた。スキート・リースが彼のすぐ後ろにつけており、ジョーダンはその1ポンド半を失ったことが命運を分けることになるかもしれないと思った。
幸運にもそうはならず、ジョーダンは今年のキャピトルクラッシュ優勝を遂げた。
「ビッグフィッシュを求めて走り回って、今日は釣れたんだ。とてもいい気分だ。」