ラッキークラフトのジェラルド・スウィンドル
ハイロック・レイクで10位フィニッシュ
タフなプラクティスの後、初日が良かったアングラー達も
 
2007 Bassmaster American - Standings
 
10th
Gerald Swindle
 
24th
Skeet Reese
 
29th
Takahiro Omori
 
43th
Kelly Jordon
 

ノースキャロライナ州グリーンズボロ(2007年5月21日)

第2回バスマスター・アメリカンが開催されたハイロック・レイクで、世界のベストアングラー達が25万ドルを懸けて戦った。

今年3戦あるうち最初のメジャートーナメントであるバスマスター・アメリカンは、バスマスタークラッシック優勝を果たしたほんの数ヶ月後に亡くなったバスアングラー、ブライアン・カーチェルを記念している。この4日間のトーナメントを51名のアングラー達が戦ったが、湖は彼らに全く優しくは無かった。最初の2日間は、ハイロック・レイクで全51名が競った。

2日目が終わるとウェイトはゼロに戻され、彼らだけのために設定された6ホールのコースを釣るため、トップ12名のアングラー達はレイク・タウンゼントに向かった。BASS史上初めて、観戦ボートともローカルアングラーとも湖を共有せず、12名のみでこの湖を占領することとなった。

>>>ジェラルド・スウィンドル Gerald Swindle
 

レイク・タウンゼントでの3日目に進んだのは、ラッキークラフト・プロスタッフの中ではジェラルド・スウィンドルただ一人だった。彼はハイロック・レイクでの厳しいプラクティスを終え、試合でも使えるパターンを見つけた。

「プラクティスはかなり違っていた。シャッドの産卵パターンを探していて、スピナーベイトとRC 1.5を投げていた。スクエアリップのクランクベイトを使っていたけれど、ダメだった。結局ブッシュを釣ることになってやっと釣れるようになった。キーはクリークの奥にあるシャローブッシュにズーム・トリックワームをピッチすることだと分かった。ライトラインにストレートワームでしか釣れなかった。」

プラクティス3日目と試合初日で、どうしてこんなにバイトの仕方に差が出たのか、誰も解明できなかったが、スウィンドルにはちょっとしたセオリーがあった。

「プラクティスは厳しくて、全然バイトが無かった。プラクティス最終日の夜、少し気温が下がって、シャッドは産卵を控えたみたいだ。シャッドが朝泳ぎ回ってなくて、バスは食べるものが無かった。ただこれだけのことかもしれないけれど、実際のことは分からない。」

 

トーナメントが始まったとき、スウィンドルはプラクティスで見つけた唯一のパターンで行くことにした。それが功を奏し、彼は初日17ポンド2オンス、2日目12ポンド9オンスをウェイインした。スウィンドルは5位で3日目に進み、新しい湖を釣ることとなった。彼はあまり釣れなかったが、それは他のアングラーも同じだった。

「今日はたった2ポンドしか釣れなくて、すごく苛々した。今日は何を試しても釣れなかった。ディープクランキング、シャロークランキング、何でも試した。1バイトしかなくて、それが僕のウェイインした1匹だった。フィネスワームでのサイトフィッシングで釣ったんだ。」

全員にとってタフな3日目が終わり、スウィンドルは2ポンド1オンスと、決勝進出に1ポンド弱及ばず10位でこの試合を終えた。次の試合は(バージニア州)スミスマウンテン・レイクでのブルーリッジブロールとなる。

 

   

   

「2週間家に帰って、家での生活を楽しむことにするよ。それからスミスマウンテン(・レイク)に向かう。初めてだけれど、ボートドックの湖だと聞いているし、僕はボートドックを釣るのが好きなんだ。僕は初めての場所に行くのに何も特別な用意はしない。行って、何が見つかるか釣ってみるだけだ。」

   

>>>スキート・リース Skeet Reese
 

スキート・リースにとってもプラクティスはタフなものとなった。

「プラクティス初日、僕は14時間釣りをして、キーパーは1匹。長い1日だった。(プラクティス)2日目は12時間釣りをして、やっぱりキーパーは1匹だった。魚をシェイクオフしていたわけじゃなく、ただ単にバイトが無かった。3日目は6時間釣って、キーパー2匹、そして2匹はシェイクオフした。『やった、見つけたぞ。』と思った。」

リースはロッドを15本は出していたし、タックルボックスの中の全てを試した。しかし彼に釣れたのは、ワームでのみだった。プラクティス最終日、リースは彼に釣れる魚へのカギを見つけた。

 
   
 
   
 

「僕にバイトがあったのは、岬のロックを釣っている時だった。だから僕は昨日そうしたんだ。たくさんの岩場を回って、ジグや小さいワームをキャストした。初日は結構早い時間にリミットメイクできたから、残りの時間はプラクティスに使ったんだ。行ったことがない場所に行って、そういうスポットで魚をキャッチした。」

リースはポケットの中や、レイダウン、ウッドのあるシャローを釣り、初日に釣った全ての場所で魚をキャッチした。それはプラクティスの正反対で、リースは彼にだけ釣れているのかどうか分からずにいた。初日ウェイインサイトに戻って初めて、彼はみんなに釣れていることを知った。

「不思議だった。プラクティスでは皆でタフだと話していて、その翌日には逆になった。湖がこうなるのを初めて見た。あれだけタフだったのに、電気のスイッチを点けるように釣れるようになるなんて。凄いマジックのようだった。」

初日15ポンドをウェイインし、リースは8位に就けたが、2日目はそう上手くはいかなかった。

「魚がまた入ってくると思わなかったから、今日(2日目)はスーパーシャローを釣らずにロックの岬、水深2~3フィートを釣った。キーパーが5匹釣れて、1匹はジャンプでバレた。明日釣りたいけれど、そうでなくても25位には入って賞金を獲りたい。」

リースは2日目を24位で終え、賞金をゲットした。2日目は9ポンドをウェイインし、2日間のトータルウェイトは24ポンド10オンスとなり、リースは苛立ってはいたものの、これだけタフなプラクティスの後に入賞できて喜んでいる。

リースの次の試合もスミスマウンテン・レイクで、彼も初めて釣ることになるが、スウィンドルとは準備の仕方が違っている。

「どんな湖かも知らない。(初めての湖に行くときには)僕はそこに着いたらマップを取り出して分析する。この時季に魚が何をしているかを考えるんだ。」

   
     
 

 
>>>大森貴洋 Takahiro Omori
 

トップ25に少し足りなかったのは、ラッキークラフトの大森貴洋だった。彼のプラクティスはそんなにタフではなかったが、自信に満ちて試合に臨んだわけではなかった。

 
   
 

「プラクティスでは1日6~7匹のキーパーが釣れていて、一番大きいので4ポンドぐらいだった。まあまあのプラクティスだと思った。メインは岬の周りやボートドックへの(チャートリュースシャッドのRC 2.5 の)クランキングで、たまにレイダウンの周りにも投げた。」

初日、大森は5匹で11ポンドをウェイイン。彼は朝に8ポンド釣り、チェックインするまでは、とてもいい気分でいた。

「みんな釣れてると言っていた。15ポンドとかそれ以上釣っている人も多かった。僕は良く釣れたと思っていたのに、他の人達はそれ以上に釣っていた。」

大森の初日の目標は10ポンドだったため、彼は自分の期待は超えたのだが、他のアングラー達もそれは同じだった。これだけ釣ればいいだろうと思っていた大森はがっかりした。

 

RC 0.5
Length:1-3/4” Weight:1/4oz

RC 1.5
Length:2” Weight:1/2oz
RC 2.5
Length:2-3/4” Weight:1/2oz
RC 3.5
Length:3-1/4” Weight:3/4oz

400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410  
White Shad Purple Shad Copper Green
Shad
Copper Perch Chartreuse Perch Purple Perch Blue Bream Bull
Bream
MS MJ American
Shad
Pearl
Green
Shad
MS Ghost
Minnow
 

「間違った釣りはしていないと思う。いい釣りはしたけれど、エリアだけが間違っていたに違いない。クリークの中の岬やボートドックで釣っていて、シャッドがたくさんいた。」

「釣れていたし、魚も見たから、僕は本当にがっかりしている。これだけ釣ればいいと思っていた。好きなタイプの湖だから苛々するよ。」

大森は2日目に12ポンドキャッチし、2日間のトータルウェイト23ポンドと29位でフィニッシュした。

   

 
>>>ケリー・ジョーダン Kelly Jordon
 

プラクティスはタフだったと言うラッキークラフトのケリー・ジョーダンは、43位でこの試合を終えた。しかし彼は試合が始まる前にやるべきことを見つけることができた。

「プラクティス初日は、キーパーはたった1本しか釣れなかった。僕が話した人達はみんなタフだと言っていた。プラクティス2日目、釣り方を変えて8~9匹のキーパーバイトがあって、3日目には更に数箇所見つけたんだ。試合が始まるのが楽しみだった。稚魚を守っている魚を見つけたし、4~5ポンドの魚も2~3匹見た。」

ジョーダンは試合初日、午前7時半までにリミットメイクし、リミットを釣るのがどれだけタフになるかと考えていた彼はそれに驚いた。

 
   
 

「朝2~3匹釣れたらラッキーだと思っていたのに、そうじゃなかった。みんな釣れていると気付くべきだった。思っていたより2倍よく釣れたんだ。」

ジョーダンは湖の真ん中の、セカンド・クリークと呼ばれる場所を釣っていた。彼によると、シャッドは岸際で産卵していたが、(アラバマ州)レイク・ガンターズビルとは違ってウィードはなく、リップラップや大きな岩で産卵していたと言う。彼のメインパターンは、スピナーベイトやバズベイトでリップラップのポケットの奥を釣ることだった。

初日10ポンド2オンスをウェイインし、ジョーダンは2日目にチャージを掛けないとトップ12に残れないと悟った。2日目、ジョーダンはスピナーベイトのエリアをもう一度釣りたかったが、すでに数人がそのエリアに浮かんでいたため、別のエリアを探しに行くことになった。

ジョーダンは稚魚を守っていた小さなキーパーを2~3匹キャッチしたが、3日目に進むチャンスを掴むにはビッグフィッシュを見つけなくてはならなかった。一か八か、彼は初日に見つけた、稚魚を守っているビッグフィッシュに懸けることにした。

「前日に見つけたのと同じ場所に5ポンドフィッシュがいた。そのサイズを2匹釣ることができればイケると思った。その魚は3日間ずっとそこにいたけれど、バイトさせられなかった。今日17ポンド釣れるだけのバイトはあったのに、2~3匹ブレイクオフして、数匹バラした。そのビッグフィッシュ達を釣ればいいんだと分かっていたから拘った。トランプゲームと一緒で、僕はそのビッグフィッシュに懸けていたんだ。とても苛々したよ。」

2日目に6ポンド6オンスをウェイインし、ジョーダンは43位でフィニッシュ。2週間の休みを終え、彼も初めてスミスマウンテン・レイクに向かう。

「少し調べてみた。ウェイトは低いかもしれないけれど、スピニングの釣りが上手い人達が上位に来ると思う。ボートドックの試合になればいいと思っている。それにラッキークラフト・ガンフィッシュでトップウォーターバイトというのもいい。どうなるかはお楽しみだ。」

     

 
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