ラッキークラフトのプロ達がレイク・ダーダネルで暑さに打ち勝つ
3名のラッキークラフトプロがトップ20入りし、
ジョーダンはミリオネアクラブの一員に
 
2007 Bassmaster Memorial - Standings
 
14th
ジェラルド・スウィンドル    Gerald Swindle
 
15th
ケリー・ジョーダン   Kelly Jordon
 
18th
スキート・リース    Skeet Reese
 
22th
リック・クラン   Rick Clunn
 
30th
大森貴洋    Takahiro Omori

アーカンソー州ラッセルビル(2007年8月29日)

最後のBASSメジャー戦であるバスマスターレジェンドが開催されるアーカンソー州ラッセルビルに、世界最高のアングラー50名が集結した。2008年にエリートシリーズは改変されてメジャー戦がなくなるため、BASS創設者のレイ・スコットを称える今回のバスマスターレジェンドが、最後のメジャー戦となった。

>>>ジェラルド・スウィンドル
 
ジェラルド・スウィンドルはレイク・ダーダネルでいい試合をし、トップ12入りを僅かに逃して14位でフィニッシュ。スウィンドルは初日と2日目共にリミットメイクしたが、彼を参らせたのは釣りだけではなく、暑さもだった

「このトーナメントで僕たちは新しい経験をしたと思う。」と、スウィンドルは冗談を交えて話し始めた。「今回は初めて開催されたベーキングトーナメントだった。僕たちは皆オーブンの中で釣りをしていたんだ。この酷暑の中で集中するのは大変だし、もちろん魚を釣るのも難しかった。カレントのある上流で釣っていて、砂のエリアが僕には一番良かったみたいだ。

サンドバーでは水温が一番低いようだった。水がサンドバーの上を流れることで、水中の砂は温度が上がらないんだ。水深約1フィートの2つのサンドバーで、大きいサイズのラッキークラフトGスプラッシュ(MSアメリカンシャッド)で釣れていた。」

 
   
 

スウィンドルは、ホースヘッド・クリークより上流を釣っていた。水流と冷たい砂があるため、魚は急な岸際のシャローに集まっていた。シャローに魚がいるとき彼はトップウォーターで、少しディープに移ったらラッキークラフトBDS3(チャートリュースシャッド)で喰わせた。

「魚が少しディープに移動したら、20ポンドラインにBDS3で釣った。BDS3をシャローで投げていると、ルアーが砂を掘り、魚は砂の上で喰いつくいてくる。そうしてミスバイトすることもあるけれど、これでしか釣れなかった。昨日はその2つのサンドバーで全部釣って、多分60匹以上釣ったと思う。」

彼がウェイインした魚は全て、2つのラッキークラフトルアーで釣ったものだった。初日に12ポンド、2日目に12ポンド7オンスをウェイインし、スウィンドルは数オンス差でトップ12入りできなかった。彼は3日目に6ホールコースを釣ることができなくてがっかりしたが、ラッキークラフトルアーで好成績を収めたことを誇りに思っている。これでスウィンドルはフロリダ州キシミーのレイク・トホペカリガ(トホ)で行われる今年の最終戦に焦点を定めている。

 

「トホに行くのはとても楽しみ。ポトマック・リバーでウィードのフリッピングについて学んだから、それをトホで活かしたい。優勝に絡む釣りをしたいんだ。一か八かやってみるしかないし、怖がってトホ戦に臨んだりはしない。釣れなかったらしょうがない。ポイント狙いじゃなくて、とにかく釣りたいんだ。」

 
>>>ケリー・ジョーダン
 
ケリー・ジョーダンは2日間のトータルウェイト24ポンド3オンスで15位入賞を果たした。ウィードにフリップしたがキーとなるエリアを見つけられず、プラクティスは芳しくないスタートを切った。

「プラクティスでは少し苦しんだ。フリッピングで釣れていたアングラーもいたけれど、相当な自信を持って、魚が来るのを願って一生懸命に釣らなければ出来ない。僕はそういう釣りは好きじゃないんだ。ウィードを釣る時には魚がいると分かっているエリアを見つけて、なぜそこに魚がいるのかも分かっていて、狙って釣りたい。レイク・ダーダネルでは偶然魚と出会うような感じなんだ。」

フリッピングで運に任せた釣りをしたくはなかったジョーダンは、カレントを釣ることにし、岸際やエディでキーパーを釣ることにした。流れの強い所では魚が一定の場所に集まるため、ピッチするのにいい場所をピンポイントで攻めることができるとジョーダン。それがプラクティスで見つけることができた一つのパターンだった。

 

 
   
 

しかしながら、初日、彼は魚は釣れるものの3日目に進むために必要な15インチキーパーが釣れなかった。

「昨日のプラクティス(最終日)、20回ピッチして20匹連続で釣れるスポットがあった。でも試合中2日間はそれがなかった。何とか十分なだけ釣ることができたけれど、もっと釣れると思っていたから、とてもがっかりした。」

Jorジョーダンはトリックワームに3/16オンスのタングステンウェイトのテキサスリグをピッチングし、RC 1.5BDS 3 3をフォローに投げていた。ルアーが効いて賞金はゲットできたが、トップ12入りを僅差で逃すといつもがっかりするとジョーダンは言う。しかし一つの事実がジョーダンを微笑ませていた。それは彼が正式にミリオネアクラブの一員になったことだった。

ジョーダンはレイク・トホでいい試合もしたし悪い試合もしてきたが、このフロリダの湖で釣りをするのが楽しみだと言う。

「フロリダではいい成績も獲ったし、悪い成績も獲った。フリップする場所があることと、たくさん雨が降って水位が上がることを願うよ。そうでなければ、惨めな試合になるかもしれない。もうクラッシックへの出場権は確定したから、ギャンブルするよ。過去6年間の内1年を除いては毎年優勝してきて、今年はまだ優勝していない。フロリダで優勝したいね。最後のチャンスだ。」

   
>>>スキート・リース
 
スキート・リースは初日10ポンド11オンス、2日目13ポンド6オンスをウェイインし、18位でフィニッシュした。プラクティスでは上流でキーパーを探したり、下流でフリッピングの魚を探したりと数箇所を釣ったリースだが、試合初日彼はトラブルに遭った。

「初日僕はウィードエリアに行ったけれど、水位が1フィート程下がっていて、僕のエリアの魚はそれにとても影響されてしまった。釣れると思っていた所で1匹も釣れなかった。プラクティスで見つけたエリアで釣ろうと上流に走ることにして、そこでリミットメイクした。1日でキーパーがたった5匹しか釣れなくて、その内の2匹はRC 1.5で、残りはフリッピングで釣った。」

リースはカレントを利用してロックやウッドをメインに釣っていた。初日は5匹しかキーパーが釣れなかったが、2日目は12~15匹のキーパーを釣ることができた。RC 1.5が2日目のメインルアーで、速く巻くと魚がバイトしてくると分かった。

 

「シャローに魚が多くて、2回ぐらい巻いた所でルアーにヒットしてくる。魚は水深約6インチの所にいた。」

2日目はいい決断をして釣れるエリアにステイし、全てが上手く行った。走り回ることを止めてキーになるエリアを数箇所選ぶことで、彼はクオリティフィッシュを釣ることができた。好成績で試合を終え、リースはもうレイク・トホに目を向けていると言う。このバスマスターレジェンドではポイントは関係なく、最後の1試合に彼の夢『アングラーオブザイヤー』が懸かっている。

「レイク・トホについての僕の気持ちは複雑だ。未知に対する恐怖で緊張するだろう。試合が始まるまでは極めて不安だし緊張すると思う。実際に現地入りするまで僕はボロボロだと思うけれど、一旦釣り始めれば、ゲームプランを立てて落ち着くだろう。これで全てが決まるんだ。」

   

   
>>>大森貴洋
 

大森貴洋はクランクベイトで釣れる魚を探し回ったが見つからなかったと、言葉少なに語った。

「プラクティスではいい成績を出すために必要な魚を見つけようと、日の出から日没まで13時間釣りをした。この試合は最後のメジャー戦だから、ビッグリミットを釣りたかった。でも何も見つけられなかった。」

大森はなぜクランクベイトの魚を見つけることが出来なかったのか、理解に苦しんだ。いつもならレイク・ダーダネルではシャローにクランクベイトで釣れる魚がいるからだと大森は話す。

「この時季はこの湖でいつも釣れるんだ。どうしてこういう結果になったのか分からない。昨日はほとんどミルフォイルへのフリッピングで釣ることになったし、キーパーが6匹しか釣れなかった。」

初日5匹のリミットを揃え、トータルウェイト11ポンド8オンスをウェイインした大森は、2日目トップ50入りするには改善が必要だと思った。しかし2日目、大森はキーパーを釣るのに苦しみ、8ポンド11オンスをウェイインして30位で試合を終えた。

魚を釣ることが問題ではなかったと大森。問題は15インチのキーパーを釣ることだったと言う。

「1日25匹ぐらい釣っても、キープできる魚もいないし、順位を上げるのに役に立つ魚も釣れなかった。初日と2日目に釣れた魚は全部フリッピングとフロッグだった。移動し続けて新しいエリアでサイズのいい魚を探そうとしたけれど、上手く行かない試合だった。とても苛々したよ。」

最終戦レイク・トホに臨む大森の目標は、トップ75入りしてクラッシックへの出場を決めることだ。

「今27位か28位だと思うから、トップ75で来年のクラッシックに行けるはず。今の時点で唯一の願いはクラッシック入りすることだ。9月のレイク・トホは1回しか釣ったことがないけれど、スクールを見つけるのとフリッピングがキーになると思うし、トップでも釣れるかもしれない。」


     
>>>リック・クラン
 
バスプロショップのプロ、リック・クランは、トータルウェイト23ポンド7オンスで22位で試合を終え、全ての魚を彼のシグナチャールアーであるラッキークラフトRC 1.5 DDRC 2.5 DDで釣った。

「水深約2フィートから8フィートに落ちるシャロークリークのベンドに魚はいた。いくつかのスクールを狙って行くと、そのうち釣れる場所がある。どっちのルアーもゴーストシャッドを投げていた。それが大きく関係したのかは分からないけれどね。自分が自信を持っているルアーを投げなきゃいけないから、そうしたんだ。」

 

メインエリア4箇所で釣っていたクランは、一つのエリアで60キャストして43匹釣ったが、大森と同様、キープするほどの大きさではなかった。試合の1日に彼の釣った43匹の内、キーパーは3匹だった。

Clクランはプラクティスでディープレッジに1.5 DD2.5 DD を投げてパターンを見つけ、試合2日間共それで通した。初日クランは4匹で10ポンド2オンス、2日目はリミットを揃えて13ポンド5オンスをウェイインした。

   
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