テキサス州デルリオ(2007年3月16日)
レイク・アミスタッドが今年最初のエリート・シリーズ開催地だが、ここは気の弱い人には向いていない。通常持ち込まれるウェイトは高く、優勝には100ポンド以上必要になることもある。
国内で最も人気のあるバスレイクを釣り終えたプロ達がウェイインするのを見るため、ディアブロ・イースト・マリーナには4日間とも満場の観客が押しかけた。何週間か前にバーミンガムでクラッシック優勝を惜しくも逃したばかりのラッキークラフト・プロ、スキート・リースはまたも素晴らしい成績を収めた。
ポケットや絶壁を釣ったが何のパターンも見つけられず、リースはプラクティスで好スタートを切れなかった。彼はラッキークラフト・ポインター128(チャートリュースシャッド)で5ポンドフィッシュを2匹釣ったが、プラクティス初日に釣った他の魚は全て、ただのキーパーサイズだった。リースはプラクティス2日目には場所を変えてこの湖を攻略しようとしたが、約12ポンドしか釣れなかった。
「プラクティスの2日目が終わった段階では釣れていなかった。でもその日の終わりに、とても良さそうなエリアを見つけたんだ。そこは魚が入ってくるのに最適な場所に見えた。いいディープチャンネルが入っている大きくてオープンな湾で、この湖の他の場所とはまるっきり違っていた。」
リースは3日目、その新しい場所に行くことにし、そのエリアの入り口から釣り始めて、奥の方に流していった。ポケットの片側にスピナーベイトを投げると、彼は立て続けに2本、5ポンドフィッシュをキャッチ。ポケットの反対側に行くと、リースの投げたポインター128を、5~7ポンドフィッシュの群れが追いかけてきた。
「魚達はルアー(ポインター)を奪い合っていた。ここまでのプラクティスでそれがベストだった。だから試合はそこから始めることにしたんだ。」
今年のバスマスタークラッシックがそうだったように、リースはプラクティスが良くないときには試合で好成績を出すようだ。
試合初日、リースはプラクティスの最終日に見つけたエリアに行き、一流しで魚をキャッチし、一時間でそのエリアを離れようと思っていた。しかし最初の一流しではワンバイトも無かった。
「良くないなと思った。ポインター128(チャートリュースシャッド)でもう一流しすることにして、今度はもう少しゆっくり釣った。そうしたら3ポンドフィッシュを2匹キャッチして、その後ESPNのカメラ艇の目の前で7ポンドフィッシュを釣ったんだ。」
エキサイティングなテレビでのハイライトシーンの後、リースはそのエリアを出てプラクティスで見つけたベッドフィッシュを釣りに行った。
「湖を横切って、ベッドフィッシュが何匹かいたエリアに移動した。風が強過ぎて、他の誰かが釣ってしまったのかどうかは分からなかった。そこにピッチングで入れた瞬間、約4ポンドのオスをキャッチした。それで1匹入れ替えて、リグり直して2投目にメスをキャッチした。それは6~7ポンドあった。」
言うまでもなく、自分が行く前に他の誰かがこのベッドフィッシュを釣っていなかったことは、リースにとってとても嬉しいことだった。好調な初日を終え、リースは25ポンド2オンスをウェイインして、いい順位で2日目に臨んだ。
2日目、自分のエリアであまり釣れなかったため、リースはエリアを探しながら釣っていくことにした。ポインター128でフラットを釣ってリミットメイクし、リースは2日目に21ポンド強をウェイインすることができたが、少し苦戦したと話した。
「2日目の終わりの方に、僕のスタートエリアに戻ってベッドフィッシュをもう一匹見つけたんだ。釣り時間は残り1時間ぐらいで、5ポンドのメスをキャッチした。今日は全部でキーパーが9~10本しか釣れなかった。」
3日目は2日目とあまり変わらず、リースは20ポンド5オンスをウェイイン。決勝には残れないと思っていたが、驚いたことに、リースはトップ12入りを果たした。
「決勝に残るには23~25ポンド必要だと思っていた。でも残ることが出来てすごくびっくりしたし、最終日に何も失うものはないと気付いた。」
リースは4日間のトータルウェイト86ポンド5オンスで、この試合を9位で終えた。2試合連続での好成績で、リースはこのままこの勢いが続くことを願う。
「去年よりもずっといい順位がここで出せたことはいいことだ。バスフィッシングというスポーツで、アングラーオブザイヤーを獲得することが僕の一番の目標だけれど、何が起こるか分からない。僕は、釣り競技においてのレベルが上がっって、試合運びが上手くなったと思う。それは歳をとったからというのもあるけれど、今までよりアングラーとしての自分というものがより良く分かってきたと思うし、自分がどういう釣りをするのかが分かったからだろう。」 |