スキート・リースは、この18年間夢に見続けてきたタイトル、アングラーオブザイヤー(AOY)を獲得し、これまでのキャリア史上最高に幸せだ。
「最高だ。プロフェッショナル・バス・フィッシャーマンとしての僕のキャリアが認められた。このツアーで最高峰のフィッシャーマン達と戦って勝ち上がるのは容易ではないし、44日間の試合を終えてトップに立つことは尚更だ。これだけの試合日数があってトップになれたのは、僕にとって何物にも代え難い。他の人達にとっては何を意味するのかは知らないけれど、僕個人にとっては、少なくとも僕のキャリア上一回はナンバーワンになったんだという大きな安堵感になった。」
リースは偶然でこの賞を獲った訳ではなく、ベストアングラーの一人であるケビン・バンダムとシーズン中ずっとし烈に争った末に獲得した。カリフォルニア在住のリースは、アングラーオブザイヤーポイントをリードしてレイク・トホ戦に臨んだが、KVDにもまだチャンスが残されていた。
リースは二つのルアーをメインに上位入賞を果たしたが、それは簡単な仕事ではなかった。
「午前中にキャロライナリグで釣って、2日目と3日目も2~3匹はそれで釣った魚をウェイインしたと思う。」と興奮冷めやらぬリースは説明を始めた。「メインルアーは僕のシグナチャールアー、ラッキークラフト・SKTミニDRのオーロラブラック。リバーチャンネルで、少しでも流れのあるところを見つけて30ポンドのスパイダーワイヤで釣っていたんだ。リアクションバイトを狙って、猛スピードで巻いていた。ワームを投げても釣れないのに、SKTを投げると釣れたんだ。」
朝、リースはシャローポイントの水深2~3フィートにあるシェルベッドでキーパーを釣り、後で入れ替えをしてウェイトを伸ばしていくための心の余裕を作った。このエリアではクランクベイトにバイトしてこなかったため、朝はワームをドラッグするしかなかった。午後にSKTでビッグフィッシュを狙いに行く前に、朝まずまずの魚を釣りに行けるエリアを見つけていて良かったとリース。
初日に9ポンド11オンス、2日目に9ポンド3オンスをウェイインし、リースはAOYタイトルレースをリードしていたが、まだまだ油断できない状況だった。しかし3日目、リースは自分に必要なウェイトが分かっており、それをキャッチした時、彼は抑えきれなくなった。
「もしケビン(・バンダム)が優勝したとしても、3日目に僕が4~5ポンド釣ればタイトルが獲れると3日目の朝分かっていた。それが自分に課したベンチマークで、今日4匹目が釣れた時、長年の目標を達成したと分かった。そしてその時、感情が溢れ出したんだ。」
リースは3日間のトータルウェイト29ポンド3オンスで、この試合を14位でフィニッシュし、AOYタイトルがどれだけ嬉しいかを熱心に語り、またシーズン中ずっと彼を信じてサポートしてくれた自分の家族、友達、そしてスポンサーに感謝した。これで目標は達成したが、彼はまだまだ引き下がるつもりは無い。
「今年でBASSを釣って9年目か10年目だけれど、これはそれより前から夢に見てきたことだった。そしてこれで僕は一番の目標を達成したから、次は2番目の目標、バスマスタークラッシック優勝を狙う番だ。」