スキート・リースが2007年度アングラーオブザイヤー獲得
リースは名誉ある賞を獲り、ラッキークラフトのプロ4名が2008年クラッシック進出を決める
 
2007 Bassmaster Elite Series - Day 3 standings
 
13th
ジェラルド・スウィンドルGerald Swindle
 
14th
スキート・リースSkeet Reese
 
44th
大森貴洋Takahiro Omori
 
63th
リック・クランRick Clunn
 
106th
ケリー・ジョーダンKelly Jordon
 

フロリダ州キシミー(2007年9月17日)

2007年バスマスターエリートシリーズ最終戦がレイク・トホで行われ、108名のトッププロ達が今年最後の戦いを繰り広げた。

今年の総合成績だけではなく、2008年バスマスタークラッシックに出場できるのか判明するのをプロ達が固唾を飲んで見守る中、運命は決まった。その中の一人のラッキークラフトプロは、来年のクラッシック出場を決めると同時に、15年以上前に心に決めた目標をも達成した。

>>>スキート・リースSkeet Reese
 

スキート・リースは、この18年間夢に見続けてきたタイトル、アングラーオブザイヤー(AOY)を獲得し、これまでのキャリア史上最高に幸せだ。

「最高だ。プロフェッショナル・バス・フィッシャーマンとしての僕のキャリアが認められた。このツアーで最高峰のフィッシャーマン達と戦って勝ち上がるのは容易ではないし、44日間の試合を終えてトップに立つことは尚更だ。これだけの試合日数があってトップになれたのは、僕にとって何物にも代え難い。他の人達にとっては何を意味するのかは知らないけれど、僕個人にとっては、少なくとも僕のキャリア上一回はナンバーワンになったんだという大きな安堵感になった。」

リースは偶然でこの賞を獲った訳ではなく、ベストアングラーの一人であるケビン・バンダムとシーズン中ずっとし烈に争った末に獲得した。カリフォルニア在住のリースは、アングラーオブザイヤーポイントをリードしてレイク・トホ戦に臨んだが、KVDにもまだチャンスが残されていた。

 

リースは二つのルアーをメインに上位入賞を果たしたが、それは簡単な仕事ではなかった。

「午前中にキャロライナリグで釣って、2日目と3日目も2~3匹はそれで釣った魚をウェイインしたと思う。」と興奮冷めやらぬリースは説明を始めた。「メインルアーは僕のシグナチャールアー、ラッキークラフト・SKTミニDRのオーロラブラック。リバーチャンネルで、少しでも流れのあるところを見つけて30ポンドのスパイダーワイヤで釣っていたんだ。リアクションバイトを狙って、猛スピードで巻いていた。ワームを投げても釣れないのに、SKTを投げると釣れたんだ。」

 

朝、リースはシャローポイントの水深2~3フィートにあるシェルベッドでキーパーを釣り、後で入れ替えをしてウェイトを伸ばしていくための心の余裕を作った。このエリアではクランクベイトにバイトしてこなかったため、朝はワームをドラッグするしかなかった。午後にSKTでビッグフィッシュを狙いに行く前に、朝まずまずの魚を釣りに行けるエリアを見つけていて良かったとリース。

初日に9ポンド11オンス、2日目に9ポンド3オンスをウェイインし、リースはAOYタイトルレースをリードしていたが、まだまだ油断できない状況だった。しかし3日目、リースは自分に必要なウェイトが分かっており、それをキャッチした時、彼は抑えきれなくなった。

 

 

     

 

「もしケビン(・バンダム)が優勝したとしても、3日目に僕が4~5ポンド釣ればタイトルが獲れると3日目の朝分かっていた。それが自分に課したベンチマークで、今日4匹目が釣れた時、長年の目標を達成したと分かった。そしてその時、感情が溢れ出したんだ。」

リースは3日間のトータルウェイト29ポンド3オンスで、この試合を14位でフィニッシュし、AOYタイトルがどれだけ嬉しいかを熱心に語り、またシーズン中ずっと彼を信じてサポートしてくれた自分の家族、友達、そしてスポンサーに感謝した。これで目標は達成したが、彼はまだまだ引き下がるつもりは無い。

 


     

「今年でBASSを釣って9年目か10年目だけれど、これはそれより前から夢に見てきたことだった。そしてこれで僕は一番の目標を達成したから、次は2番目の目標、バスマスタークラッシック優勝を狙う番だ。」

   

 

 
>>>ジェラルド・スウィンドルGerald Swindle
 

バスマスタークラッシック出場が決まるのを待つことになったのはジェラルド・スウィンドルで、彼は2008年レイク・ハートウェルでのクラッシックに出場するにはトップ12入りしなければならないと思っていた。プラクティスであまり釣れなかった彼は試合初日も同様で、4匹をウェイインして5ポンド15オンスで51位と、クラッシックへの希望を繋ぐのに必要な順位には程遠かった。

「プラクティス初日は、ワームで釣った小さな10インチの魚だけだった。しかも日の出から暗くなるまで14時間釣り続けての釣果だ。プラクティス2日目、僕はキシミーの川まで下ってみたけれど、そこでも何も見つからなかった。」

 

 

プラクティス2日目の夜、スウィンドルは別のルアーを試して見ることにした。彼はシャッドカラーのラッキークラフトLVR D-7を取り出してハイドリラに投げ始めた。約3ポンドの魚を1匹、そして約6ポンドのをもう1匹キャッチした彼は、このパターンでいけるかもしれないと思った。

「プラクティス最終日、ウィードでフリップしたけれど、何も釣れなかった。戻って来てボートを上げる前に、バイブレーション(LVR)でウィードエリアを釣ることにしたら、また6ポンドぐらいのが釣れた。6ポンドの魚が2匹も釣れたことでこのルアーでいけると確信して、試合ではこのルアーに頼ることに決めたんだ。」

しかし試合初日、スウィンドルは一つもいいバイトが無く、入賞圏外でクラッシックへのチャンスも逃してしまったと思った。

2日目はスウィンドルにとって少しいい方にことが運び、リミットを揃えて10ポンド9オンスをウェイインして25位に順位を上げ、3日目も釣るチャンスが来た。そして最終日に進むためにはウェイトを伸ばさなくてはならないことが彼には分かっていた。

「今日も初日と同じ様な日になりそうだった。バイトがなかったから、ワームを投げることにしたんだ。2時間半ぐらいで僕は5匹揃えて、少し余裕が出来て安心した。それで移動してプラクティスでビッグバイトが2匹あったエリアに行って、続けて2匹のビッグフィッシュを釣ったんだ。」

   

スウィンドルのメインルアーはラッキークラフトLVR D-7とズームのスピードワームで、恐怖の3日間を終えてスウィンドルはトータルウェイト29ポンド14オンスで13位に終わった。スウィンドルは36名のクラッシック枠に僅かに届かなかったと思ったが、それは間違っていた。僅かな望みに懸けて頑張ったスウィンドルはクラッシックへの権利を勝ち取ったのだ。レイク・トホでの13位入賞で彼はアングラーオブザイヤーポイントで36位となり、来年サウスキャロライナで行われるクラッシックに出場することとなった。

「興奮している。とても危なかったけれど、凄く頑張ってクラッシックを決めることが出来た。目標は達成できたし、来年のクラッシックでレイク・ハートウェルを釣るのを待ちきれないよ。3日目が終わるまでクラッシック行きが決まるのを待つことになって、落ち着けない夜だった。トップ12入りしないとダメと思っていたけれど13位で入れて良かった。」

 
>>>大森貴洋Takahiro Omori
 

大森貴洋はトップ50入りし、44位でフィニッシュして2008年バスマスタークラッシック出場を決めた。

釣れないプラクティスを終え、大森は1日に何とかキーパーを2~3匹釣っていたが、2ポンド以上の魚は釣れていなかった。プラクティスはとてもタフだったが、大森はプラクティスの最後にキーとなるエリアを一箇所見つけた。

「優勝したベン・マツブが釣っていた辺りで、いいサイズのキーパーが釣れるエリアをやっと一箇所見つけたんだ。ウィードラインのアウトサイドエッジにキャロライナリグを投げて釣れたから、試合初日もそれで釣り始めることにした。」

大森は初日3匹のトータルウェイト6ポンド13オンスをウェイイン。彼は2日目も同じエリアを何箇所か釣り、8ポンド5オンスとウェイトを伸ばした。トップ50入りしたことでクラッシックへの出場が確定となり、大森は安堵の溜息をつき、3日目は少しリラックスすることにした。

「今年の最低限の目標はクラッシック出場権を得ることで、それは実現した。今年は一回も優勝しなかったけれど、1番の目標を達成した。今日(3日目)も一生懸命釣ったけれど、ベン(・マツブ)が釣るのを一日中観察できて楽しかった。」

大森は、シーズン中サポートしてくれたラッキークラフトを含むスポンサーに感謝している。参加できることが嬉しいトーナメント、バスマスタークラッシックのためサウスキャロライナ州に2月に向かうまでのオフシーズンは、友達と過ごしたり、ゆっくり休んだりする予定でいる。

   
>>>ケリー・ジョーダンKelly Jordon
 

最後は2日間のトータルウェイト14オンスと、106位でフィニッシュしたケリージョーダン。彼はレイク・トホで釣れなかったが、彼は自分の持つ全てを出し切り、ホームランを狙うつもりだった。クラッシック出場は既に決め、アングラーオブザイヤーには関係のないジョーダンは、失うものは何も無いと思った。

「本当にタフな試合で、魚は全然バイトしていなかった。フロリダにはウィードが多くてハイドリラがマットになっているのに、水質はとても悪い。この時季のレイク・トホでこんなに濁っているのは今まで見たことが無い。」

ジョーダンはシェルベッド、カレント、アウトサイドのウィードライン、そしてスクールしている魚を探す等、色々な選択肢があったものの、どれも彼が望んでいたほどの釣果には繋がらなかったと言う。自分の性分に反してどうなるか確かめることにしたジョーダンは、2日間マットにフリップし続け、ビッグフィッシュを釣って優勝を狙おうとした。

「プラクティスではバイトがあった。そんなに多くはないけれど、1日6~10バイトあったし、いいサイズだった。そういう魚が1日3~5匹釣れれば、上位にいけると思ったんだ。」

 

 

しかし試合が始まるとバイトはすっかり無くなり、ジョーダンは困り果ててしまった。

「何も釣れない状態になってしまって、僕には2つの選択肢があった。移動して他の人達が小さいリミットを釣っているエリアに行くか、マットがもっと濃いエリアで奥の方に入り込んだ魚を狙うか。僕は後者を選んだけれど、魚はいなかった。なぜかマットにいる魚はそうなることがある。単にバイトしなくなるんだ。夏にそういうのは見たことがないから、今でも何だったのか分からないよ。」

この試合の成績にはがっかりしてはいるものの、ジョーダンはAOYポイントで19位と来年のクラッシック出場を軽々と決めたことにほっとした。しかし疲れた彼に休む暇はない。ジョーダンのカレンダーは2008年2月にシーズンが再開するまで埋まっているのだ。

>>>リック・クランRick Clunn
 

バスプロのアングラー、リック・クランは、トータルウェイト11ポンド3オンスと63位タイでフィニッシュし、プラクティスも試合も同じぐらいタフだったと話した。

「フロリダは得意じゃない。ここではBASSのトーナメントで2戦優勝したことがあるけれど、それでも一番自信が無い地域の一つだ。フロリダは僕のようなパワーフィッシャーマンがしたいような釣りが出来ないことが多い。速いスピードでハードルアー、スピナーベイト、そしてクランクベイトを投げる人はここでは苦戦する。たまに効くこともあるけれど、大体はスローなフィネスフィッシングだ。トライはするけれど、すぐにバイトが来なければ、またクランキングに戻ってしまう。」

 

 

 

クランはラッキークラフトRC 1.52.5を、ウィードラインとハイドリラのエッジに投げていた。プラクティス2日目の後、このルアーで4ポンド1匹、8ポンド1匹、そして2匹の小さい魚と約14ポンド釣っていた彼は楽観的だった。

「今日(2日目)も同じスポットに行って、プラクティスでビッグフィッシュが釣れたハイドリラの塊に行った。5ポンドフィッシュが2.5に来たけれど掛からなかった。それが今回の試合の命運を分けた。そういう魚を釣らなければダメなんだ。他のアングラーの今日のウェイトを見れば、5ポンドフィッシュがどれだけ重要かは明らかだ。総合的には苛立たしい試合だった。」

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