ラッキークラフトのケリー・ジョーダンがトップ10入り
ラッキークラフト・プロスタッフが釣れないフロリダ戦で生き延びる



Tournament Standings
Pl.
 
Team Lucky Craft
9
 
Kelly Jordon
22
 
Skeet Reese
50
 
Gerald Swindle
100
 
Takahiro Omori

フロリダ州レイク・ウェールズ(2008年3月18日)

バスマスターエリートシリーズ第2戦は、109名のアングラー達がキシミー・チェーンの下流部の湖で釣り、日曜日にその幕を閉じた。

>>>ケリー・ジョーダン
 

ケリー・ジョーダンは最初の2日間、凄いウェイトを叩き出し、初日・2日目共に20ポンド以上をウェイインした。その2日間、ジョーダンはプラクティスで見つけていたビッグフィッシュのいる、いいエリアを数箇所釣った。

「プラクティス2日目はレイク・トホ(トホペカリガ)にベッドフィッシュを探しに行ったんだ。結構見つかって、デカイのが3匹と他にもたくさんいた。プラクティスの初日はレイク・キシミーを、2日目はトホを釣って、3日目はキシミーに戻って釣った。試合中はデカイのを釣りにトホに行きたいと思った。」

ジョーダンはその通りに行動し、彼がサンティー・クーパーで優勝した時に使ったのと同じルアー、レイク・フォーク・タックルのベビーフォーククローで釣った。一番大きな2匹はレイク・フォークのクローで、もう1匹はトリックワームのテキサスリグで釣った。ジョーダンは7フィートのミディアムヘビー・ロッドとレボ・リールに65ポンドのブレイデッドラインを使った。ベッドに魚がいる、サンドボトムをひたすら釣るのがキーだった。

 

   

「シャローと水深5フィートを釣っていた。2日目は曇って風もあったから、同じ様なエリアでフロッグでも2匹ビッグフィッシュを釣ったんだ。この湖はこれまでにも釣っていて、どこでビッグフィッシュが見つかるか、見当がついていた。」

初日22ポンド14オンス、2日目21ポンド5オンスをウェイインし、ジョーダンは2位と大差をつけて暫定1位につけた。

   

「今日(3日目)は風が強くて、釣りに行くビッグフィッシュも残っていなかった。今日は誰も良く釣れていなかったみたいだ。」

ジョーダンによると、レイク・トホでビッグフィッシュを探したが見つからず、キシミーに戻って魚を探そうとしたと言う。振り返ってみると良く分かるが、もしもう一度やり直せるなら、北に残ってビッグフィッシュを狙いに行くだろう。」

   

「今知っていることをその時に知っていたら、ビッグフィッシュをもっと一生懸命に狙っていただろう。」と、ジョーダンは3日目の結果を指して行った。「テキサスリグかヤマセンコーを使って、もう少し粘って釣っていたと思う。少しはトライしたけれど、フロリダで必要なぐらいスローには釣らなかった。」

3日目はノーフィッシュに終わったが、それでもジョーダンはトップ12入りして最終日に釣るだけのウェイトを持っていた。7ポンド4オンスをウェイインし、ジョーダンは4日間のトータルウェイト51ポンドと、9位で試合を終えた。

「トホに戻ったけれど、魚を釣り尽くしてしまったようだった。今回は僕の優勝する番じゃなかったんだ。」

 
>>>スキート・リース
 

3日間のトータルウェイト37ポンド3オンスをウェイインし、22位でフィニッシュしたのはスキート・リースだ。苦しみ続けた試合で、リースは何とか釣って、後は祈るしかなかったと言う。

「僕のメインルアーは、スピナーベイトとチャターベイト。その2つをどこにでも投げた。水深1フィートから約3フィート、リリーパッド、ハイドリラ、葦、風が吹き込んでいるエリアにあるもの全てに。パターンと呼べるのは、僕にはそれだけだった。」

リースにはメインと呼ぶエリアはなかったが、ずっと1つの湖を釣った。レイク・ハチネハを走り回り、もし或るエリアで魚をキャッチしたとしても、そこに戻って来ない方がいいと分かった。その時にはもう魚はそこにいないからだ。

   

「本当に苦しい試合だった。優勝に絡むような魚は見つけていなかった。初日、ベッドにいる6ポンドフィッシュを釣って、それに助けられた。あれがなかったら、7ポンドぐらいにしかなっていなかったし、トップ50にも入れなかったかもしれない。あの魚には感謝している。」

リースは、初日12ポンド12オンス、2日目10ポンド3オンス、3日目14ポンド4オンスをウェイインして返り咲き、22位まで順位を上げた。フロリダ戦を生き抜いたことを、リースは誇りに思い、そして安堵している。

   

「フロリダ戦が終わって嬉しい。フロリダの2戦を生き抜いた気分だ。トップ12入りはできなかったけれど、ここで生き残ることが出来た。ポイントも悪くはないし、まだ9試合残っているから、何が起こるかわからない。」

 

リースは次の2試合を楽しみにしている。テキサス州での連戦、ファルコン・レイクとレイク・アミスタッドだ。ファルコンには行ったことがなく、何が待っているのか分からないが、ビッグフィッシュと驚きが満載だとリースは思っている。

「ファルコンは凄いビッグフィッシュがいる夢の湖のようだ。100ポンドウェイインできるチャンスがあればいいと思っている。何のルアーが効くのかは知らないけれど、ファルコンではブッシュへのフリッピングだとと考えていて、フラットCB D-20も可能性があるかもしれない。蓋を開けてみないと分からない。」

 
>>>ジェラルド・スウィンドル
   

アラバマ在住のジェラルド・スウィンドルは、初日の5ポンド13オンスというスモールリミットから挽回し、いい試合をした。スウィンドルは2日目14ポンド12オンスと奮闘し、トップ50入りすることができた。しかしスウィンドルは2日目の夜、急にその地を離れることとなり、3日目を釣ることができずに50位で試合を終えた。

 
>>>大森貴洋
 

大森貴洋がフロリダを早く離れたがっているのは当然で、二度と戻って来なくてもいいと彼は言う。ハリス・チェーンでの苦しいトーナメントの後で、大森はキシミーでも苦しみ、初日1匹12オンスをウェイインした。困惑しながらも、落ち込んだ様子は無く、大森は良く釣れたプラクティスと釣れなかった試合のことを冗談交じりに話した。

「今までのレイク・キシミーでのプラクティスの中で、最高のプラクティスだった。リリーパッドの周りにチャターベイトを投げていたんだ。4~5ポンドフィッシュが釣れていて、プラクティス初日は26ポンド釣れた。試合中も全く同じことをしたのに、バイトが無かったんだ。」

大森は、試合が始まってから彼のパターンに何が起きてしまったのか説明が付かない。初日チャターベイトで釣れず、大森はチャターベイト以外のルアーに変えることにした。しかしそれは遅すぎた。

「一つの強いパターンで試合を組み立てると、他に頼るものがなくなってしまう。間違ったよ。チャターベイトでのパターンは試合が始まるまでは素晴らしかったのに、消えてしまった。理由は分からない。初日はヤマセンコーで釣った魚1匹で終わってしまった。」

大森は2日目に8ポンド2オンスと挽回し、順位を100位にして試合を終えた。2日目はレイク・トホで釣った大森は、スポーニングポケットの周りにヤマセンコーを投げて、ウェイインした魚を全て釣った。

「この試合で一つ学んだことがある。それはキシミーではチャターベイトを投げるなってことだ。」

   
>>>リック・クラン
 

早くフロリダを離れたがっているアングラーがもう一人いた。バスプロショップのプロスタッフ、リック・クランだ。初日8ポンド1オンスをウェイインし、クランはトップ50入りするにはもう少し釣らなくてはいけないと知った。クランはラッキークラフトRC 1.5(グリーンコッパーシャッド)をリリーパッドの中に投げ続けていた。

「プラクティス初日にビッグフィッシュが数匹釣れたんだ。試合初日には釣れなかった。たった2バイトしかなかったんだ。2日目は持ち直して、5ポンドぐらいのを1匹と4ポンドぐらいのを1匹釣ったけれど、これだけハイレベルなアングラー達の中では、そういうビッグフィッシュを毎日釣らないとここで上位は望めない。」

クランは12ポンド2オンスと2日目に持ち直してトップ50入賞を果たし、3日目に駒を進めた。彼はRCのパターンでそのまま押し切り、レイク・ハチネハでリリーパッドの茎の間をクランキングしていた。

 

「茎の真中を通すことができるようなエリアを見つけることができた。RCがパッドの茎に当たるように通せたら、魚がヒットしてくる。この試合の魚は全部RC 1.5で釣ったんだ。」

3日間のトータルウェイト28ポンド9オンスと、41位でフィニッシュしたクランは、間違った釣りはしていないと言う。

「良く釣れていた。ビッグフィッシュが釣れるかどうかが問題だった。1日15~20バイトあって、ビッグフィッシュが来るのを願っていたんだ。」

   
Photos: Seigo Saito/James Overstreet
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